こんにちは、長島です。
今回は『スクレパー』を紹介します。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
スクレパーとは
平らなヘラが付いた工具です。
ハガス・スクウ・ノバス、・ケズル時に使用します。
特にハガス・ケズル時に使用しています。
建築現場では、コンクリートを打設した後のコンクリートのトロを削ったり、クロスを剥がす時に使用しています。
他にも、自動車や産業機械のエンジンなどのガスケットやパッキン類、シール剤の残りカスを削り落としたり、錆落とし、 切削跡のカエリ除去など、様々な用途に使用されています。
スクレパーはタガネと似ていますが、タガネとは違い叩いて使用しないでください。
刃が欠けてしまう恐れがあります。
金属を叩き折りたい場合は、タガネを使用してくださいね。
スクレパーの種類
■ メーカー
・ DOGYU(土牛産業株式会社)
・ KDS(ムラテックKDS株式会社)
・ KTC(京都機械工具株式会社)
・ TAJIMA(株式会社TJMデザイン)
・ ゼット(ゼット販売株式会社)
他にも沢山あると思いますが、スクレパーを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ 刃の種類
・ セラミック刃
・ ステンレス刃
・ 超硬刃
・ 硬鋼刃
上記、4種類があります。
私が持っているのはステンレスの刃です。
ステンレスで削った後、セラミック刃で仕上げると、より滑らかになります。
セラミック刃は仕上げ用なので、突起物を削る時には使用しない方が良さそうです。
■ 刃の固定
・ 固定式
・ 交換式
上記、2種類があります。
固定式は、刃を交換する事ができません。
ケズル作業に向いていている工具だと思います。
交換式は、刃を交換できるので、刃の切れがわるくなったら交換する事が可能です。
ハガス作業に向いている工具だと思います。
どちらか1つを選ぶ場合は、固定式がオススメです。
交換式は刃の強度が弱く硬い物を削った場合刃こぼれしてしまいます。
刃こぼれしたら交換すればよいのですが、ランニングコストがかかってしまいます。
固定式はランニングコストはかからないので、経済的ですよ。
もし刃こぼれした場合は、ディスクグラインダで削って使用する事も可能です。
もしディスクグラインダがない場合は、ヤスリで削ってあげても良いと思います。
最初に購入する時は、固定式を購入して、交換式は必要に応じて検討してみてはいかがでしょうか。
■ 柄の素材
・ 木製
・ 樹脂製
・ ゴム製
・ 金属製
木製のスクレパーが多いです。
私も木製のスクレパーを使用していますよ。
■ 柄の長さ
・ 110mm~1350mm
150mm前後が標準タイプです。
110mmの長さはショートタイプで
200mmを越えるスクレパーはロングタイプになります。
通常は片手で作業するので200mm前後のスクレパーを使用していますが、1mを越えるタイプはデッキブラシみたいな使い方をするタイプもあります。
1mを越えるタイプは、RC構造の建物で、コンクリートのトロが付いた場合にケレンに使用している事が多いです。
お好みの長さで選んでくださいね。
■ 刃の幅
・ 10mm~90mm
刃が狭いと、細かい作業に向いています。
刃が広いと、広い場所の作業に向いています。
狭いスクレパーと広いスクレパーの2種類があると使い分けが出来るので便利ですね。
■ 刃の厚さ
・ 1mm~3mm
刃の厚みが薄いと刃がしなるので、ハガス作業に適しています。
それと反対に厚いと刃がしならないので、ケズル作業に適していると考えます。
■ 重さ
・ 小 30g~120g
・ 大 120g~650g
スクレパーの種類を小と大に分けてみました。
■ 機能
・ 貫通タイプ
ハンマーで叩けるタイプの貫通型スクレパーがあります。硬い物をハガス時は貫通型でないと叩けないので、叩けるタイプがオススメです。
・ 超硬タイプ
耐磨耗性に優れているタイプです。
強い衝撃を与えると破損する恐れがあります。
ハンマー等による叩いての使用はしないで下さい。
叩いて使用する時は、貫通型スクレパーがオススメです。
スクレパーのメリット・デメリット
固定式と交換式を比べてみました。
■ 固定式
▪ メリット
・ 安全。
刃が尖っていないので安全です。
手を切る事はありませんよ。
・ 経済的。
交換式の刃とは違い硬い材質になっています。
もし刃こぼれした場合は、ディスクグラインダやヤスリで研ぐ事も可能です。
ただし、ディスクグラインダで研ぐ場合は、刃の当て具合で削り過ぎる可能性はあります。
ディスクグラインダの扱いに慣れていない方は、ヤスリで研いだ方が安心ですよ。
私もヤスリで研いでいます。
▪ デメリット
・ 刃が折れた場合は使用できなくなる。
刃が少し欠けた場合は、ディスクグラインダやヤスリで研ぐ事もできますが、刃が折れた場合は研ぐ事もできません。
■ 交換式
▪ メリット
・ 刃が交換できる。
刃の切れ味が悪くなったら、刃を交換すれば切れ味も復活します。
▪ デメリット
・ ランニングコストがかかる。
刃を交換できる分だけ刃こぼれしやすいです。
・ 手を切る可能性がある。
刃が尖っているので、刃の先端を触らないように注意してください。
刃の交換時が危険なので、刃を交換する時には、革手をはめてから交換するようにしてくださいね。
スクレパーの使い方
スクレパーの使い方はとても簡単で、削りたい部分に刃を押し当ててケズルだけです。
削りたい部分が硬い場合は、貫通タイプがオススメです。
貫通タイプは刃と柄の部分が一体型になっているので、柄が壊れる事はありません。
貫通タイプになっていないスクレパーをハンマー等で叩くと、柄が割れてしまう恐れがありますので、絶対に叩かないようにしてくださいね。
■ 注意点
刃が交換できるタイプは、カッター刃のように切れ味が良くなっています。
素手のまま、刃の先端を触らないように注意してくださいね。
素手のまま触ると、手が切れてしまう可能性があります。
とても痛いですよ。
固定式は刃が尖っていないので、素手で触っても切れる心配はありません。
安全面から言えば、固定式が安全です。
私のオススメ工具
■ 刃固定式(貫通型)
■ 刃交換式
■ ツールホルダー
■ 替刃
まとめ
今回はスクレパーを紹介しました。
スクレパーは、ハガス・スクウ・ノバス、・ケズル時に使用する工具です。
刃は固定式と交換式の2種類があります。
検討してみてはいかがでしょうか。
フォローしてもらえると嬉しいです。
長島のTwitter
コメントを残す