こんにちは、長島です。
今回は『ドライバー』を紹介します。
電気工事士の七つ道具の一つで、とても大切な工具です。
ドライバーを選ぶ時の参考にしてくださいね。
ドライバーとは
ネジを締め付ける工具です。
プラスドライバーとマイナスドライバーの、2種類があります。
右に回すと締め付け、左に回すと緩める事ができます。
ご家庭にも1本あると便利だと思いますよ。
ドライバーの種類
■ メーカー
・ ANEX(株式会社兼古製作所)
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ ENGINEER(株式会社エンジニア)
・ HOZAN(ホーザン株式会社)
・ Ko-ken(株式会社 山下工業研究所)
・ KTC(京都機械工具株式会社)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
・ TONE(TONE株式会社)
・ VESSEL(株式会社ベッセル)
他にも沢山あると思いますが、ドライバーを販売している代表的なメーカーを記載しています。
私はVESSELのボールグリップドライバーを使用しています。
■ 長さ
・ 150mm~510mm
一般的に使用されている長さは、200mmが多いです。
極端に長いドライバーは510mmもあります。
何か特別な事がない限り、510mmの長さを使用する事はありません。
使用頻度の高い、200mmをオススメします。
■ グリップの種類
・ クッションタイプ
・ ボールグリップタイプ
上記、2種類があります。
ボールグリップタイプが握りやすく、力が入れやすいと感じました。
ボールグリップタイプがオススメです。
■ 貫通タイプ
ドライバーには貫通タイプと言う、先端からグリップまで一本物になっているタイプがあります。
ドライバーを叩いたりする場合には便利なのですが、活線作業には向いていません。
グリップまで鉄が通っているので、ブレーカーの増し締めする際は、感電する可能性があります。
活線作業しない方には、使用しても大丈夫だと思いますが、電気工事士の方にはオススメできないので、購入しない方がいいと思います。
プラスドライバー
■ 先端のサイズ
・ 1
・ 2
・ 3
先端のサイズは1・2・3の3種類があります。
その中で使用頻度が高いのは 2 です。
1が小さく、3は大きいです。
先端のサイズが2を購入して、1と3は必要に応じて検討しても良いと考えます。私も通常使用しているのは、2です。
先端サイズが1のタイプは、小さいサイスもネジを締め付ける時に使用しますが、持っていません。
小さいサイズのネジを締め付ける時は、精密ドライバーを使用しています。
先端サイズが3のタイプは、大きなサイズのネジを締め付ける時に使用します。
大きめのブレーカーを増し締めする時に使用していますが、最近のブレーカーは端子を取付けるネジが、六角タイプになっている物が多いので、使用頻度が高くありありません。
最初に購入するのは先端サイズが2を、オススメします。
■ VESSEL プラスドライバー No220+2×100
私はVESSELのドライバーを使用しています。
ホームセンターや金物屋さんで普通に売られている物です。
マイナスドライバー
■ 先端のサイズ
・ 4
・ 5.5
・ 6
・ 8
上記、4種類があります。
その中で使用頻度が高いのは 6 です。
マイナスドライバーはプラスドライバーとは違い、使い分けて使用する事は少ないです。
私は先端サイズが6のマイナスドライバー以外は使用していません。
小さいネジを回す時には、精密ドライバーを使用しています。
先端サイズが 8 のマイナスドライバーは、プラスドライバー同様にブレーカーをマジ締めする時に使用する事がありますが、使用頻度の高くありません。
最初に購入するのは先端サイズが6を、オススメします。
■ VESSEL マイナスドライバー No220 −6×100
私はVESSEL(ベッゼル)のドライバーを使用しています。
ホームセンターや金物屋さんで普通に売られている物です。
スタビードライバー
■ スタビードライバーとは
全長が68mmしかない、短いタイプのドライバーです。
ドライバーが入らない狭い場所でも使用可能です。
先端が両頭差替式になっているので、プラスとマイナスが付け替えられます。
■ 先端サイズ
▪ 両頭差替できるタイプ
・ プラス 2
・ マイナス 5
▪ 差替えできないタイプ
・ プラス 2
・ マイナス 6
頭を差替えができるタイプとできないタイプの2種類があります。
どちらか1つ選ぶなら、両頭差替式がオススメです。
■ スタビードライバー メーカー・型番は不明です。
・ 先端装着した状態
・ 先端を外した状態
ビットは両頭差替式になっています。
左がプラスで、右がマイナスになっています。
・ ラチェットタイプなので持替なくても、ビス等を締め付ける事ができます。
R側につまみを回すと閉める方向です。
L側につまみを回すと開ける方向です。
■ スタビータイプ(ラチェット式)のメリット・デメリット
200mmのプラスドライバーと比べてみました。
▪ メリット
・ 狭い場所で使用できる。
小さいので狭い隙間でも使用できます。
本体が入らなければ、ビットを外してビットだけでも回転されることもできます。
・ グリップをもちかえなくても開閉ができる。
ラチェット機能タイプになっているものは、持ち替えなくても、ネジを開閉する事ができます。
スタビードライバーはラチェット機能がないタイプもあるので、お好みで選んでください。
▪ デメリット
・ ラチェット機能の開閉が分からない時がある。
狭い場所で使用していると、ラチェット機能が締める方向なのか緩める方向なのか、分からない時があります。
・ 作業中にラチェット機能が反対になる。
スタビードライバーを回転させていて、手の平が切替部分にあたり、逆になることがあります。
締め込みたいのに緩んでしまう事があるので、確認しながら作業する事をオススメします。
メリット・デメリットを記載しましたが、私が使用した感じだと、ラチェット機能はない方がいいと思います。
使う前は、『便利な機能じゃない!』と、思いましたが、実際使ってみて、『失敗したかも!』と思うので、オススメしません。
ラチェット機能がないタイプを選んでくださいね。
ドライバーを選ぶ時の注意点
私個人の意見です。
参考になれば幸いです
① ドライバーの長さ
② 先端のサイズ
③ マグネット機能
④ グリップ
⑤ 貫通タイプになっていないか
私がドライバーを選ぶ時には、上記5つの事を注意して選んでいます。
私の主観がかなり入っていますが、参考になれば幸いです。
① ドライバーの長さ。
使いやすい長さは、200mmです。
短いタイプや長いタイプを使いましたが、200mmの長さが一番使いやすいと感じました。
② 先端のサイズ
使用頻度が高いプラスドライバーは、先端サイズが2です。
ほぼこのサイズでネジを締め込む事ができます。
使用頻度が高いマイナスドライバーは、先端サイズが6です。
この一本で大抵の事はできます。
③ マグネット機能
先端にマグネット機能があるタイプを選んでいます。
鉄製のビスが主流なので、ほとんどのビスはくっ付きます。
マグネット機能がないと不便です。
マグネットが弱いと感じたら、ネジマグキャッチャーと呼ばれる工具もあります。
先端に入れ込むだけなので、脱着は簡単ですよ。
④ グリップ
グリップとは、ドライバーの持ち手の事です。
グリップは、ボールグリップというタイプが使いやすいです。
ドライバーを持つ所が、ボールのように丸くなっている物です。
電気工事を長年してきましたが、数年で買い替えるので、今までに10本以上は使用してきたと思います。
今まで数種類のドライバーを使用してきましたが、このタイプのドライバーが握りやすく、力を入れやすいと感じました。
⑤ 貫通タイプになっていないか。
グリップには、普通タイプと貫通タイプの2種類があります。
購入する時は、普通タイプにして下さい。
貫通タイプだと、電気を通すのでオススメ出来ません。
使用目的がある場合は貫通タイプでも良いと思いますが、使用目的がない場合は普通タイプをオススメします。
沢山の種類があって悩むと思いますが、最初の1本は下記写真のようなドライバーが良いと思います。
ドライバーの使い方
ドライバーの使い方は特にありません。
誰でもご存知かと思います。
右に回すと締まり、左に回すと緩みます。
■ ネジの外し方
ネジがサビて、回転しない事ってありますよね。
プラスネジもマイナスネジも、数年放置しているとサビて動かなくなってしまします。
その場合のビスの外し方を教えたいと思います。
屋外に使用しているビスは、特にサビが酷くなっている傾向があります。
サビて動かなくなってしまったネジを、緩めるコツです。
ネジを緩めるコツは、3通りあります。
あくまでも私がやっているやり方なので、参考程度にしてくださいね。
■ 手順
① ネジの根元に潤滑油を塗布し、少し放置してから回転させる。
潤滑油がネジの隙間に入り込むと、回転するようになります。
② プラスネジにプラスドライバーを入れ、ドライバーの頭をハンマー等で叩いてから回転させる。
プラスのネジについたサビをハンマーで叩く事で動くようになります。
マイナスネジだとマイナスドライバーを使用してください。
プラスマイナスネジだと、マイナスドライバー使用してください。
③ ニッパかペンチでネジの頭を掴んで回す。
最終手段です。
①と②を試してダメだったら③を試してください。
ネジの頭をナメてしまった時も、最終手段で取り外すことができます。
ネジザウルスと言う、ペンチに似た工具もあります。
そちらを使用するのもいいと思います。
①から順番に試してください。
③は最終手段です。
ネジが折れる可能性があるので、折れてもいいと思った時に試してくださいね。
私のオススメ工具
■ 電工さん
■ 電工さん以外
まとめ
今回はプラスドライバー・マイナスドライバーを紹介しました。
ドライバーの種類はとても多く、どれを選んでいいか分かりませんよね。
迷った時には、VESSEL No220 ボールグリップドライバー ±を選ぶと間違いないと思います。
先端のサイズ
プラスドライバーはNo2
マイナスドライバーはNo6
上記、2種類をオススメします。
金物屋さんやホームセンターで売られているので、どこでも手に入ると思いますよ。
プラスドライバーNo1・No3・精密ドライバー・スタビードライバーなどいろいろあります。
ドライバーは他の工具からすると、安価だと思います。
しかし最初からいろいろな種類のドライバーを沢山購入してしまうと、高くなってしまうので、必要な時に随時検討してください。
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