こんにちは、長島です。
今回は『車両用ベッドの組み立て手順』を紹介します。
車両用ベッドの下にコンパネも敷いたので、コンパネ用の型紙作りからベッドの取付けまで説明しています。
組立て手順が多くなっていますが、車両用ベッドを組立てる時の参考にしてくださいね。
車両用ベッドとは
ハイエースやキャラバンなど、荷台が広い車の荷台に設置するベッドです。
荷台にベッドを付ける事で、スペースが有効活用できますよ。
車両用ベッドの下にも沢山の荷物も入るし、上にも置く事ができます。
車両用ベッドの種類
■ メーカー
・ MRG Customs(株式会社オフィスカン)
他にも沢山あると思いますが、今回使用したのはMRG Customsの車両用ベッドです。
上記写真のように沢山の車種の車両用ベッドがありますよ。
ここのメーカーは、ベッドキット売り上げNo1みたいです。
■ 選んだ理由
選んだ理由は、低床用の車両用ベッドを付けたかったからです。
低床用の車両用ベッドって、なかなかないんですよね。
背が高い車両用ベッドって沢山あるのですが、低床用となるとありませんでした。
ネットで調べていると1つだけ見つかったのが、MRG Customsです。
低床用がほしかった理由として・・・
① 後部座席のシートが最後まで倒せる。
② ベッド上のスペースを取りたかった。
③ 荷台の床が熱くなる。
この3つです。
ベッド下のスペースは狭くなりますが、どうしてもこの3つがクリアしたいのが理由です。
① 後部座席のシートが最後まで倒せる。
①の理由としては・・・
ベッドの背が高いと、シートがベッドにあたって、後ろに倒せません。
知り合いがハイエースに背の高いベッドを付けていますが、後部座席のシートが倒せないと言っていたので、間違いないと思います。
しかし低床用だと、シートよりも低い所までしかベッドの上板がこないので、シートが最後まで倒せます。
長時間車に乗るなら、シートは倒せた方がいいですよね。
② ベッド上のスペースを取りたかった。
②の理由としては・・・
天井までの距離をとって、ゆったりと寝たいからです。
私が独身の頃から、『 車で行って遊んで泊まる 』のをずっとしてきました。
昔は、このタイトルの雑誌もありましたが最近では見なくなりましたね。
結婚し子供ができてからも、行く頻度は少なくなりましたが、年に1度は車中泊しています。
やっぱり車中泊するには、ハイエースやキャラバンが1番だと感じています。
キャンピングカーにもできる車種だからですね。
車の中で寝るなら、スペースが広い方がゆったりできると感じます。
数年前シエンタで鳥取まで行った時には、寝るだけで疲れていました。
キャラバンに乗り換えてからは、シエンタよりもゆったりと寝られるようになりましたよ。
③ 荷台の床が熱くなる。
③の理由としては・・・
夏の暑い時期にエンジンをかけたまま寝ていると、荷台の床が焼けるように熱くなります。
これは予想外でした。
マットや寝袋を敷いても、その暑さに耐えられません。
どうしたらよいか考えた中床との距離を取るには、車両用ベッドが良いのではないかと考えました。
最初はホームセンターで、木とコンパンで自作しようかと思いましたが、ネットで調べていると、車両用ベッドが販売しているではないですか。
自作するのとメーカーで作られているのを比べると、メーカーで作られた方が見た目も綺麗ですよね。
散々悩んだ結果、メーカーの車両用ベッドにしました。
長く乗る車ですし、見た目にもこだわりたいので、MRG Customsの低床用の車両用ベッドにして正解だったと感じています。
■ 取付け前
工具や材料を極力少なめにしているので、少ししか乗っていませんが、ちょっとごちゃごちゃしています。
■ 取付け後
使用頻度が少ない工具や材料を、ベッドの下に収納しているので、いくらかスッキリとしています。
手前の4枚目の板は使用頻度が高い工具や材料が取り出しやすいように外しています。
車中泊する時には、設置しようと思っています。
■ 使用する工具と材料
・ 新聞紙(1日分)型紙用
・ コンパネ(2枚)床養生用
・ マジック、えんぴつ
・ マスキングテープ
・ カッターナイフ
・ はさみ
・ ジグソー
・ グラインダ
・ 延長コード
・ ベッドキット
今回は、上記10点を使用しました。
私はベッドの下に工具を乗せるので、コンパネで養生しましたが、もしコンパネが不要なら、ベッドキットだけで取付けられますよ。
作業時間も1時間もあれば余裕で取付けられると思います。
車両用ベッドの組み立て手順
前置きが長くてすみません。
ここからが本題で、車両用ベッドの組み立て手順を説明しようと思います。
先ほども言いましたが、私は床の養生にコンパネを敷いています。
コンパネを敷くのが不要の方には、手順⑰から見てくださいね。
手順 ① 取付け前
私の作業車の荷台です。
多くの工具や材料はあまり乗せていませんが、ちょっとごちゃごちゃしていますね。
手順 ② 工具や材料を撤去
工具や材料は、全て外に出します。
面倒ですが、なにもない状態にしてください。
手順 ③ 型紙作り
今回はベッドの下にコンパネを敷きたいので、型紙作りから始めます。
ネットに車種別の型紙が販売されていますが、型紙だけでも数千円もします。
『勿体ないなぁ~』と思い、私は自作しました。
新聞紙を広げ、横に2枚並べます。
少しはみ出るくらいに出してください。
余分な部分は後でカットします。
手順 ④ マスキングテープで固定する。
新聞紙がズレないようにマスキングテープで固定します。
写真では後部座席のドアが開いていますが閉めた方がやりやすいです。
全ての扉を閉めてから作業されてくださいね。
私も途中からドアを閉めました。
手順 ⑤ 不要な部分(あとで切り取る)に印をつける。
マジックかえんぴつで印をつけます。
マジックが見えやすいです。
手順 ⑥ カットする。
印に沿って切ります。
カッターナイフかはさみで切ってください。
カッターナイフで切る場合には、下のカーペットを切らないように注意してくださいね。
手順 ⑦ 型紙作り完了
手順④~⑥を繰り返しながら、外回りをグルっと型紙を作ります。
新聞紙が重なった部分は、新聞紙がズレないように、マスキングテープをベタベタ貼ってください。
新聞紙が動きにくい方がやりやすいですよ。
手順 ⑧ コンパネ作り
コンパネを2枚並べて、その上に型紙を乗せます。
型紙がズレないようにマスキングテープを貼って固定してください。
その後で、えんぴつで印を付けます。
書き間違いした時の事を考えると、えんぴつで印を付けた方がよいと思います。
手順 ⑨ 確認する。
えんぴつの印が見えるか確認します。
書かれていない場所があった場合には、もう一度型紙を合わせてください。
フリーハンドで書ける程度なら、型紙を合わせる必要はないと思います。
手順 ⑩ 切断する。
印に沿ってジグソーで切断します。
ジグソーで切断する前に、コンパネの下に垂木を敷いて、地面から浮かしてください。
地面から浮かさないとジグソーの刃が地面にあたり、刃が折れてしまいます。
必ず地面から浮かしてくださいね。
手順 ⑪ 切った状態
曲がりがキツイ場合には、不要な部分から刃を入れなおしてください。
下の写真のように細かく切っても良いです。
無理に切り曲げてしまうと、ジグソーの刃が折れてしまいますので、不要な部分から刃を入れなおした方がよいと思います。
手順 ⑫ コンパネカット完了
全て切るとこのような形になると思います。
コンパネ2枚を並べて切りました。
手順 ⑬ 仮置きする。
仮に置いてみます。
型紙で作っても、一発で合う事は少ないと思います。
微調整する為に、1度仮置きしてくださいね。
手順 ⑭ 印をつける。
収まりが悪い部分に印を付けます。
切り落としたい部分をえんぴつで、塗りつぶすと見やすいです。
手順 ⑮ 印をつける
気になる部分には、全て印をつけてください。
大きく切断する部分はジグソーで切断し、微調整する部分にはグラインダで削り落とした方が簡単です。
微調整終了後に、グラインダで周囲をグルリと面取りします。
角がない方が車も手も怪我しにくいです。
車には怪我とは言いませんね。(笑)
手順 ⑯ コンパネ設置完了
自分が納得できるまで微調整してください。
コンパネを1度設置すると、数年は乗せたままになってしまいます。
手順 ⑰ 車両用ベッドの付属品を並べる。
付属品が全てあるか確認します。
脚の部分には、何処に設置するのか記載しています。
間違えないように置いてくださいね。
仮置きしてみることをオススメします。
手順 ⑱ 固定用キャップ
この部分に脚を固定します。
ハイエースもキャラバンも同じような場所に、このキャップが付いていると思います。
手順 ⑲ キャップを外す。
マイナスドライバーで外してください。
反時計回りに回すと、外れます。
手順 ⑳ キャップを外した状態
8mmのナットが仕込んであります。
手順 ㉑ 架台を合わせる
架台は20mmまで上げられるように長方形になっています。
コンパネが12mmなので、十分に固定できる高さです。
もし、もう少し上げたい場所には、コンパネと架台の間に8mmまでのベニヤなら敷く事が可能ですよ。
手順 ㉒ 架台を固定する。
専用のネジで仮固定します。
ネジは手で回せるようになっているので、工具は不要です。
横バーを取付けるまでは仮固定のままにしておいてください。
手順 ㉓ 4カ所全て取付ける。
先ほどの手順で、4カ所全ての脚を仮固定します。
固定ネジには、長いネジが4本、短いネジが9本入っていました。
短いネジは8本しか使用しないので、1本は予備だと思います。
短いネジを利用してくださいね。
手順 ㉔ 横バーを乗せる。
前後を確認しながら取付けます。
バーの方向に『前』と記載しているので、間違えないように取付けてくださいね。
逆にすると不具合があるかも知れませんね。
必ず確認するようにしてくださいね。
手順 ㉕ 専用の固定ネジで締付けます。
横バーを固定するは、長いネジです。
4本入っています。
横バーに、3カ所の穴があいているので、お好みの高さに合わせる事ができます。
私は後部座席が最後まで倒せるように、上部の穴に合わせて取付けました。
4カ所とも同じ高さになるように固定してくださいね。
横バーの固定が終わってから、脚の部分を増し締めすると簡単だと感じました。
手順 ㉖ ベッドの1枚目の板をのせる。
上部板には、何枚目の板か順番が記載しています。
車体の形に合わせてカットしているので、順番通りにしか設置できません。
1枚目は、後部座席にあたるように、グッと押し込んで取付けます。
手順 ㉗ 2枚目の上板をのせる。
1枚目に並べて取付けます。
2枚目、3枚目は置くだけです。
4枚目は、1枚目と同様に、グッと押してから取付けます。
手順 ㉘ 車両用ベッド取付け完了
車両用ベッドの取付けが完成したので、奥さんと小3の次男が乗ってみました。
コンパネを横並びで2枚分の長さがあるので、1820mmあります。
寝転んでも余裕がありましたよ。
中央付近には補強が入っていないので、折れそうな感じがしたので、小3の次男に乗せましたが、子供程度の重さだと余裕でしたね。
大人が乗る場合には、バーが入っている両端に乗った方がよいと感じました。
MRG Customsの車両用ベッドには、強化センターバーが販売しています。
安全に乗る為には、必要だと感じています。
手順 ㉙ 工具を収納させて完成です。
普段は仕事で使うので、4枚目の上板は外しています。
電動工具のケースが大きいので、立てて収納させています。
以上、車両用ベッドの組み立て方でした。
ベッドの色には、ブラックとグレーの2種類があります。
私は内装の色に合わせてグレーを選びました。
私のオススメ工具
まとめ
今回は車両用ベッドの組み立て手順を紹介しました。
荷台を有効利用するためには、便利だと感じています。
脚の高さも、低床用と普通用がありますが、私は脚が短い低床用を選んでいます。
理由としては・・・
① 後部座席のシートが最後まで倒せる。
② ベッド上のスペースを取りたかった。
③ 荷台の床が熱くなる。
③は理由にならないかも知れませんが・・・
他にも1BOX用の車両用ベッドもあるみたいです。
興味のある方は、検討してみてはいかがでしょうか。
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