はんだこての種類と使い方! はんだを溶かす工具

goot はんだこて KS-60R




こんにちは、長島です。

今回は『はんだこて』を紹介します。
はんだを溶かして、抵抗やコンデンサを取付ける工具です。

工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。

はんだこてとは

はんだを溶かす工具です。

goot はんだこて KS-60R

基盤に抵抗・ダイオード・コンデンサなどを基盤に接続させる時に使用します。
金属の接着剤といったイメージですね。

はんだこてだけでは何もできません。
はんだこては、はんだを溶かして接合させるものなので、はんだが必要になります。

はんだには、ヤニ入りとヤニなしがあります。
はんだにはヤニが必要なので、はんだを購入する時には、ヤニ入りを購入してくださいね。
もし、ヤニなしを間違って購入しても大丈夫です。
別途ヤニだけ販売していますよ。

はんだこての種類

■ メーカー

・ goot(大洋電機産業 株式会社)
・ HAKKO(白光株式会社)

他にも沢山あると思いますが、はんだこてを販売している代表的なメーカーを記載しています。

■ はんだこてのタイプ

・ AC100Vタイプ
・ ガスタイプ
・ 電池タイプ
・ USBタイプ

上記、4種類があります。

よく利用されているのはAC100Vタイプですが、移動が多い方向けに、ガスタイプや電池タイプもあります。

USBタイプは、モバイルバッテリーに接続させて使用するタイプです。
別途モバイルバッテリーが必要になります。

■ ヒーターの種類

・ ニクロムヒーター
安価なタイプのヒーターです。
温度が安定しても消費電力はあまり変わりません。

・ セラミックヒーター
ニクロムヒーターよりも少し高価ですが、温まりやすいです。
温度が上がるにつれ消費電力が抑えられます。

■ 温度設定範囲

・ 温度固定式
温度調整ができないタイプです。
ヒーターの温度が決まっているので、購入する時には設定温度を確認するようにしてください。
温度は、350℃~580℃までありますが、温度が高い方が使いやすいです。

・ 温度調節式
250℃~450℃や300℃~480℃などボリュウーム調整できるタイプです。
ヒーターの温度が調整できるので、使用したい場所や、はんだの種類に合わせて使い分けをする事ができます。

・ 2段階温度調節式
2段階で温度が変化できるタイプもあります。
小型の電子部品の時は小さな温度で作業し、パワーが必要な時にはスイッチ1つで温度があげられます。
しかし温度調節式とは違い、微調整ができません。

■ 先端のタイプ

・ Bタイプ(円錐型)

Bタイプ(円錐型)
出典元:大洋電機産業 株式会社

・ Cタイプ(C面付)

Cタイプ(C面付)
出典元:大洋電機産業 株式会社

・ Dタイプ(-ドライバー型)

Dタイプ(-ドライバー型)
出典元:大洋電機産業 株式会社

・ Kタイプ(ナイフ形)

Kタイプ(ナイフ形)
出典元:大洋電機産業 株式会社

大きく分けて上記4タイプがあります。
上記4タイプにも太いタイプや細いタイプもあるので、使いたい場所にあったタイプを選んでくださいね。
私が使用しているのは、Bタイプ(円錐型)です。

■ サイズ

・ 長さ
150mm~390mm

・ 重さ
40g~710g
よく利用されているのは、長さが200mmくらいで、重さが100gもないタイプです。
大きなタイプは、板金用はんだこてで、重量も重くなっています。

■ 便利な機能

・ ヒーター通電ランプ
ヒーターの電源が入っているか確認できるランプです。

・ 耐熱保護キャップ
はんだこての先端で、火傷や衣類のコゲを防止してくれる保護キャップです。
ガスタイプや電池タイプには、耐熱保護キャップが付属していますが、AC100Vタイプには付けられるタイプとつけかれないタイプがあります。
付属品として最初から付いているタイプもありますが、オプションとして付けられるタイプもあるので、耐熱保護キャップが付けられるか付けられないか最初に確認しておいた方が良いと思います。

■ あると便利な工具

・ パワーコントローラー
温度固定式を持っていて、温度を調整したい時があると思います。
温度調節式を別途購入しても良いとは思いますが、ちょっと高いです。
そんなときに便利なのが、パワーコントローラーです。
温度固定式の温度を調整する事が可能になります。
私も今の現場でよく利用していますが、温度を調整した事がありません。
精密な仕事をしている方に向いている工具だと思います。

はんだこてのメリット・デメリット

AC100Vタイプとコードレスタイプ(電池タイプ・ガスタイプ)で比べてみました。

■ AC100Vタイプ

▪ メリット

・ 長時間使用できる。
AC100Vをするので長時間使用できます。
途中で電源がなくなる事がありません。
同じ場所で作業される方に向いています。

・ 種類が沢山ある。
コードレスタイプとは違い、種類が沢山あります。
高価なタイプから安価なタイプまで沢山あるので、予算に応じて選べると思います。

▪ デメリット

・ 電源が必要。
AC100Vの電源が必要です。
作業したい場所に電源がない場合には、延長コードや電線ドラム等で作業場所まで持っていかなければなりません。
私もAC100Vタイプを使用していますが、延長コードを持ち歩いて作業しています。
これが一番面倒です。

■ コードレスタイプ(電池タイプ・ガスタイプ)

▪ メリット

・ 移動が簡単。
コードレスなので、電源を準備する必要がありません。
作業場所を選ばず、何処ででも使用する事が可能です。

▪ デメリット

・ 長時間使用できない。
電池タイプで60分、ガスタイプで45分程度です。
電池タイプで60分と言いましたが、電池が新品の場合の時間なので、充電式タイプを利用した場合には、電池の劣化等も考えられるので、60分も使用できないと考えた方が無難だと思います。

移動が少ない方には、AC100Vタイプ
移動が多い方には、コードレスタイプ
が、オススメです。

はんだこての使い方

① はんだこてを温める。
AC100Vタイプの場合は、コンセントに差すだけです。
電池やガスタイプでは、スイッチを入れてください。

② はんだをはんだこての先端にあてる
はんだこてにはんだをあて、はんだが溶けるか確認します。
はんだが溶ければ準備ができた状態です。

③ はんだをスポンジで取除く。
濡れたスポンジ等で、不要なはんだを取除きます。
スポンジがない場合には、濡らしたタオルでも大丈夫です。

④ はんだを付ける。
はんだを付けた場所に、はんだを付けます。
多過ぎても少な過ぎてもダメです。
適度に盛った感じがいいと思います。

⑤ はんだをスポンジで取除く。
はんだ付けが終わった後は、はんだをスポンジで取除いてください。

⑥ 電源を抜く。
コードレスタイプならスイッチを切ってください。

以上、はんだこての使い方でした。

はんだこての先端はとても熱いです。
絶対に触らないようにしてくださいね。

衣類にもあてないように注意しながら作業される事が大事です。

私のオススメ工具

■ 本体

■ 温度調節器

まとめ

今回ははんだこてを紹介しました。

はんだこてには、AC100Vタイプと電池やガスを使用するコードレスタイプの2種類があります。

電池タイプは、アルカリ乾電池とエネループやエボルタなど充電式電池の2種類が利用できますが、アルカリ乾電池よりも充電式タイプが経済的だと思います。

ガスタイプは、ガスが無くなるとガスの補充が必要です。
専用のガスも600円もするのでランニングコストがかかってしまいます。

購入する時には、ランニングコストも考慮して選んでくださいね。

移動が多い方には、コードレスタイプが便利だと思いますが、長時間利用できないので、長時間使用したい方には、AC100Vタイプがオススメです。

私はAC100Vタイプを持っているので、次に購入する時には、電池タイプにしようかと検討中です。

使用したい場所に合わせて選んでくださいね。

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