こんにちは、長島です。
今回は『ボックスドライバー』を紹介します。
金属配管の薄鋼電線管で、コネクタやカップリングのネジをネジ切る時に便利な工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
ボックスドライバーとは
金属配管の薄鋼電線管で、コネクタやカップリングのネジをネジ切る時に便利な工具です。
マイナスドライバーに似た工具ですが、先端部分のボックスが移動できます。
E25までの金属管なら、配管を切断した後にできるバリを取り除くリーマーも付いていますよ。
ボックスドライバーの種類
■ メーカー
・ Panasonic(パナソニック株式会社)
他にもあると思いますが、ボックスドライバーを販売している代表的なメーカーを記載しています。
上記写真のボックスドライバーは、MATSUSITAと表示しています。
最初はMATSUSITAと言うメーカーがあるんだなぁ~と思っていましたが、よくよく考えてみると、今で言うPanasonicですね。
ど忘れしていました。
■ ボックスドライバーの先端
・ 8mm
ボックスドライバーで使用できるのは、8mmだけです。
他のサイズがありません。
■ マイナスドライバー
・ スライドさせる前
・ スライドさせるた後
ボックスドライバーのボックス部分をスライドさせると、マイナスドライバーが出てきます。
あまり使用しませんが、付いています。
ネジ切ったネジがボックス部分に残った場合に、ボックスをズラして取り除けます。
■ リーマー
・ リーマーをかけられるサイズ
E19、C19、E25、C25
上記、4種類の配管で使用する事ができます。
リーマーがかけられるのは、配管の内側だけです。
外側部分には、リーマーをかける必要がありません。
なぜ配管の内側だけリーマーをかけるのでしょうか。
それは、配管の内側に電線が入るからです。
バリがある配管に電線を入れると、電線がキズつきますよね。
そのキズが入らないようにするために、リーマーをかけます。
一度配管をして、電線が入っている状態から絶縁が悪いからと言って、配管をバラす事になると大変です。
配管を切断した後は、面倒くさがらずに、バリ取りするようにしてくださいね。
■ ボックスドライバーの柄
ボックスドライバーの柄は少し大きいです。
見た目では分からないと思ったので、ドライバーと一並べてみました。
二回りほど大きく感じます。
ネジをネジ切る時に力が必要なので、少し大きめのサイズになっています。
ボックスドライバーのメリット・デメリット
板ラチェットと比べてみました。
■ メリット
・ 作業が早い。
ドライバーみたいに回すだけなので作業が早いです。
先端がボックスレンチタイプになっているので、ネジに入れるだけです。
・ ボックス部分が移動できる。
板ラチェットでネジ切る時にネジが噛み込む事があります。
板ラチェットの場合、ドライバー等で叩いて取り除きますが、ボックスドライバーだとボックス部分が移動するので、簡単に取り除く事が可能です。
・ リーマーが付いている。
E25・C25までのサイズならバリ取りができます。
煩わしいヤスリがけが不要です。
■ デメリット
・ サイズが大きい。
ドライバーよりも柄の部分が大きいです。
力が入れやすいように大きくなっており、柄の部分でリーマーがかけられます。
ボックスドライバーの使い方
■ コネクタやカップリングのネジをネジ切る場合
① ボックスドライバーをネジに入れる。
ネジが8mmになっているので、ボックスドライバーのボックス部分も8mmになっています。
② ネジ切る。
時計回りに回転させると締付けます。
ネジ切れるまで締付けてください。
③ ネジを取り除く。
ボックスドライバーでネジ切ったネジが、ボックスドライバーの中に入っています。
ポロっと落ちるので、ネジを落とさないようにしてくださいね。
以上、コネクタやカップリングのネジを切る方法でした。
コネクタやカップリングのネジを切るならボックスドライバーが早いです。
板ラチェットでネジ切るよりもスピーディーに作業できると思います。
私もネジなし配管する時には使用しています。
■ リーマーをかける場合
① 配管を切断する。
リーマーは配管をした後に使用します。
② バリを取る。
リーマーを時計回りに回転させるとバリが取れます。
以上、リーマーをかける方法でした。
配管を切断すると必ずバリが出ます。
バンドソーで切断するのが、一番バリが出にくいですが、どの切断機を利用してもバリがでます。
必ずバリ取りを行ってくださいね。
E25・C25までの配管なら、ボックスドライバーリーマーで取り除く事ができます。
私のオススメ工具
まとめ
今回はボックスドライバーを紹介しました。
薄鋼電線管を配管する時に便利な工具です。
この工具は、薄鋼電線管でしか使用しませんが、持っていると便利だと思います。
薄鋼電線管は、電気工事でしか使用しないので、電気工事士の方にはオススメです。
検討してみてはいかがでしょうか。
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